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2006年 04月 07日

音が心に及ぼす力

臨床心理学者で文化庁長官でもある河合隼雄氏とYMOでお馴染みのミュージシャン・細野晴臣氏のトークセッションに参加してきた。テーマは「音が心に及ぼす力」。

トークセッションの前に、30分程度河合長官によるフルートの演奏があった。子供の頃習っていたそうだが、58歳で再挑戦。今でも続けているという。決して上手いわけではないが、とても微笑ましい。曲目は全て日本の童謡で、個人的には「ふるさと」が演奏されたときには田舎を思い出した。

演奏が終わるといよいよトークセッション!が、どうやら何ひとつ打合せをしていなかったらしく、結構グダグダのスタート(笑)。それでもしばらくすると話にリズムが出てきて、音楽にかかわらず文化や歴史などありとあらゆる事柄に話が及んだ。

正直、「音が心に及ぼす影響」についての明快な説明があったかといえば疑問だが、話を聞きながら個人的には面白いことを考えたりしていた。

まず、「ふるさと」を聞いたとたんによみがえる子供の頃の感情もしくは田舎の風景。これは心理学で言うところのClassical Conditioningであり、マーケティングやブランディングにおいてはゴールでもある。テレビCFで使用されるジングルなどはまさにそのツールであり、同じ条件下で繰り返し強化されることにより、いわゆる「パブロフの犬」を作り出す。ちなみに、心理学用語の「強化」という言葉は、視点が変われば「教育」や「経験」と置き換えることもできるだろう。教育学や心理学を勉強していた頃を思い出した。

それから、細野氏が言っていたのだが、日本の音楽教育は間違っているらしい。みんなで合唱をしたりするが、それぞれキーが違うので当然声が出なくてついてこられない子供が出てくる。その子は自分だけできないということにコンプレックスを感じ、いずれ音楽が嫌いになる、、、。う~ん、確かにそうかもしれない。よって、彼の結論としては、事前に「シナリオ」を用意することなく、できる限り「アドリブ」で臨むとのこと。楽譜があるとどんなに練習しても間違いは起きる。間違いが起きると自己批判が始まる。故に音楽がつまらなくなる。反対に楽譜がなければ正解も間違いもないため、気にならない。

これは結構言いえて妙かも。でも、シナリオなしで臨むには相当な自信が必要となってくる。

この話を聞いて、やっと彼らがトークセッションの打合せをしなかった理由がわかった(笑)。やはり音楽は何にも考えずに楽しまなければ!!

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by masakatsuyamamoto | 2006-04-07 11:00 | ファンキーなヒトビト


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