独身貴族のFunky World

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カテゴリ:ブック&ムービー( 15 )


2006年 04月 09日

かもめ食堂

「かもめ食堂」を観てきた。いやぁ、笑ったし、心が暖まった。

フィンランドに小林聡美が日本食堂を開くが、客が来ない日々が続く。そんな時訪れたのが、日本かぶれのフィンランド青年。第1号客からの質問は、「ガッチャマンの歌、知ってますか?」。小林は本屋で見かけた片桐はいりに相談する。その後、もたいまさこは現れるは、あくの強いフィンランド人は現れるはで、とにかく笑いが耐えない。

ただし、単なるコメディではなく日本的な人と人とのつながりや、和食の暖かさが伝わってくる。「フィンランドの人はどうしてそんなにのんびりしていて優しいの?」というもたいの質問に、フィンランド人青年が応える。「ここには森があります。」

自分の人生は自分が決める。でも、人生ポレポレ。まぁ、まずは腹ごしらえしないと。

そんな楽しくも優しい映画だった。

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by masakatsuyamamoto | 2006-04-09 14:33 | ブック&ムービー
2006年 03月 20日

Are We Alone?

もう何年ぶりだろう?覚えている限りは小学校の修学旅行以来なのだが、ひっさびさにサンシャイン60にあるプラネタリウム「スターライトドーム 満天」に行ってきた。

観てきたのは、NYCにあるアメリカ自然史博物館とNASAが共同開発したというプログラム。「Are We Alone?」。つまり、この広大な宇宙の中で地球だけに生命体が存在するという考え方は不自然じゃぁないか?と訴えるものである。

まずは星空を見上げて、春の星座のお勉強からスタート。小学生の時に円盤みたいなものを持って夜空を見上げていたことを思い出した。妙に懐かしく、妙に暖かい気持ちになる。昔の人は面白いことを考えたものである。バラバラに並んだ星を見ては、牛飼いだの大熊だのと映像が浮かんだ。情報が氾濫し、目や耳を頼りにしている現代人にしてみれば、その想像力には恐ろしさすら感じる。

星座を勉強した後、今度は生命にとって必要なものの検証をする。そう、太陽である。人間を含む地球上の生命は太陽光を必要としている、、、。少なくとも最近まではそう信じられていた。しかし、深海探査技術が進歩し、太陽光の届かない暗黒の世界にも生命が宿っていることが発見された。彼らは真っ暗闇の中で太陽光ではなく、海中火山からの熱やエネルギーを吸収して生きていた。つまり、地球自身の体温を自分の体温に変換していたのである。う~ん、ここまで来るともう私の想像の域を完全に超えてしまっている、、、。

次にいよいよ宇宙に飛ぶのだが、太陽系の中にも生命が存在する可能性が高いという。しかも、その太陽系と同じようなものが銀河系の中に驚くほど存在し、その銀河系も数十億個という単位で存在するという。いかに人間の存在が小さいかを改めて痛感した。生命の歴史において人間が戦争している時間なんて無きに等しい程度なんだろう。だとしたら、争いのなんて無意味なことか。

宇宙や地球の成り立ちについても触れるのだが、そもそもは惑星の爆発や衝突によって宇宙のガスや塵が集まったものが時間を経て惑星になった。そこに生命が生まれた。つまり、私たちの体ももとはといえばガスや塵からできている。環境を汚すということは、自分の体を汚しているのと同意。宇宙に存在するものは全て原子レベルで見れば同じなのである。

人間のエゴのくだらなさについていろいろと考えさせられた一日だった。

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by masakatsuyamamoto | 2006-03-20 11:22 | ブック&ムービー
2006年 03月 03日

Mad Hot Ballroom

"Mad Hot Ballroom"の試写会に行ってきた。邦題は「ステップ!ステップ!ステップ!」

ニューヨークの小学校に通う子どもたちを対象に、市がボールルームダンスコンテストを開催。これは911後に始まったプログラムで、子どもたちの心のケアも目的の1つ。が、それ以上に恒常的なアメリカ社会の問題への取組みとして描かれている。

アメリカ社会における恒常的な問題、、、。つまり、人種、離婚、家庭崩壊、ドラッグ、ギャング、移民、言語、宗教、そして貧困。日本の子どもたちとは違い、日常的にこういった問題と向き合っているミューヨークの小学生は、人間の弱さと社会の脆さを理解している。親が面倒を見てくれないから、自分に興味を示すギャングに入る。それは単に寂しいから。学校で一生懸命打ち込めるボールルームダンスを通して、友人との交流や教師との師弟関係など社会のルールを学んでいく。そして、自分もやればできるという自信と向上心を身につけてく。その姿は美しい。

娯楽作品としても楽しめる。特に、小学校高学年の頃は女の子と向き合うのが恥ずかしかった。しかも手を繋いで目を見つめ合ってダンスするなどもってのほか。子どもたちの恥じらいは日本もアメリカも変わらない。ちょっと懐かしい感情に襲われた。

日本で教育を受けた方々はいろいろと感じることがあると思う映画です。

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by masakatsuyamamoto | 2006-03-03 12:53 | ブック&ムービー
2006年 01月 11日

Lord of War

みなさん、遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さてさて、新年1発目は映画です。しかも、超強烈な、、、。

「Lord of War」。直訳すれば戦争の王様といったところだろうか。ニコラス・ケイジが主演する戦争における武器商人の話である。

冷戦が終結して世界にもたらされたものは平和と民主主義だけではない。それらと同時に米ソ(主に旧ソ連諸国)において必要のなくなった武器が世界中に氾濫し始めた。それらをさばくのが武器商人たちである。

旧ソ連が崩壊したことにより、統制の利かなくなった各国の軍部は手元にある膨大な量の破壊兵器を売り始めた。ディーラーである武器商人たちを介して最終的に納品されるのは民族闘争や内戦の絶えないアフリカや南米諸国。映画ではリベリアを中心に描かれているが、旧ソ連からあふれ出た武器によって少数民族や難民が虐殺されていく。この映画に描かれているものはほとんど全て事実に基づいており、ニコラス・ケイジの演ずるユーリ・オルロフも実在するという。

現在、地球上では12人に1丁の割合で銃が存在するという。ユーリ・オルロフはそれを1人1丁の世界にしたいという。莫大な金額が彼の懐に流れ込むからだ。オルロフによると銃よりも核兵器のような大量破壊兵器の方が悪であるという。が、世界中で殺害される人間の実に90%が銃による殺害であることを考えると、使用される可能性の低い核兵器と日常的に命を奪い続けている銃のどちらが本当の大量破壊兵器であるかは甚だ疑問である。

それからもう1つ。映画の中で賄賂が多く出てくるのだが、私もナイロビではそのような「ギフト」が当たり前のようにまかり通る世界にいた。やはり貧困や腐敗を撲滅できる可能性を探るのであれば食糧援助で満足せず、継続的な教育支援が絶対である。

とにかく時間のある人にはお薦めしたい映画です。

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by masakatsuyamamoto | 2006-01-11 14:00 | ブック&ムービー
2005年 12月 30日

New Cinema Paradise

久々にニューシネマパラダイスを観に行ってきた。何年ぶりだろう?とにかく思い出せないくらい久しぶりだった。

オープニングでシチリアの美しい海が映し出されたとき、思わず田舎を思い出した。毎日太平洋をを眺めながら育った私にとっては広大な海の風景というのは原体験なのである。モリコーネの美しいBGMが流れたときは、悲しいかな思わずニューデザインパラダイスを思い出してしまったが(笑)、、、。

言わずと知れた名作であることは間違いない。時代に左右されず、古さを微塵も感じ」させない作品である。

映画を観ながら感じたことは、やはり帰ることの出来る田舎があるというのは素晴らしいということだ。田舎で一生を過ごす人もいれば、外に出てそのまま戻らない人もいる。前者にとっては田舎の生活が人生の全てであり、ともすると世界は普遍であるかのように思えてくる。後者にとっては田舎は世界の一部でしかなく、外に出たからこそ田舎にいる間には気付かなかった良さが見えるようになる。地球から出てみて初めて地球の美しさが解るのと同じである。

もう一つ強く感じだ事。それは、自分を育ててくれた数知れない人々の存在である。名前も知らないがなんとなく毎日すれ違った人。いつも公園で同じベンチに座っていた人。スーパーのレジのおばちゃん。駄菓子屋のおじさん。友達のお父さんやお母さん。どんなに小さな役回りであっても自分の人生の1ページを飾っているのに間違いはない。反対に自分も気付かないところで他人の人生において1つの役割を演じているはずである。

"It takes a village to raise a child." 私の大好きな言葉。

人間は自分の気付かないところで人の世話になっており、また反対に人の役にも立っている。久々にこの映画を観て、見返りを期待するだけではなく真っ直ぐに生きることの大切さを再確認した。それから、人間の成長には数知れない人々が関わっているということも。

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by masakatsuyamamoto | 2005-12-30 00:29 | ブック&ムービー
2005年 11月 17日

COURRiER Japon

今日、「COURRiER Japon」が創刊した。非常に興味深い雑誌で、早速購入した。

この雑誌はホントのグローバルな視点から世界を、そして日本を見つめなおすというコンセプトを持つ。別にアメリカが悪いわけではないが、戦後の日本の報道がアメリカ寄りなのは間違いない。

例えば京都議定書1つとっても、イギリス、フランス、もっと言えばアフリカ各国やカリブ各国、南米各国の言い分や視点は驚くほど違う。日本のマスコミのレンズを通さずに現地の有力報道を直接日本に届けるのがこの雑誌の役目だ。

個人的にはこのような事業をやりたいと以前から考えていた。紙ベースなのかウェブベースなのかは別としても、非常に有意義なことだと思う。上手くいけば真に日本人の世界観を変えられるかもしれない。少なくともそう願う。

特に心を惹かれたのが創刊を知らせる広告メッセージだ。日経新聞に連日テキストコピーだけの全段広告を打った。しかも、明らかに編集長の生の声だ。久々に心に響くコピーだった。

雑誌の特性上、国内外から様々な圧力がかかることは容易に想像できる。応援する意味も込めて早速年間購読を申し込んでみたのだが、とにかく頑張って続けて欲しいものである。

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by masakatsuyamamoto | 2005-11-17 22:24 | ブック&ムービー
2005年 09月 16日

Startup.com

投資銀行を辞めた青年と、エンジニアの青年がチームとなり、アメリカ西海岸シリコンバレーでITベンチャーを立ち上げる話。アイデアを思いつき、会社名を決め、投資家を探し、マネージメントをしていく。ドキュメンタリーだけあって、彼らの気持ちの浮き沈みがよく伝わってくる。

あの頃は猫も杓子もドットコムだった。当時、「ソニーの株価を急上昇させる方法は?」との質問に対し、「会社名をソニー・ドット・コムにする」という話が真面目に交わされていた。日本でもビットバレーでエッジやサイバーエージェントが立ち上がり、楽天やヤフーという巨大企業も生まれた。

ドットコムバブルがはじけてからシリコンバレーに行ったが、閑散としており夜は真っ暗だった。

ブームに乗ることや、勢いの大切さを再認識しつつも、目に見えない経験やマネージメントの知識や実力の大切さを痛切に教えてくれる作品である。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-16 14:01 | ブック&ムービー
2005年 09月 15日

イルマーレ

チョン・ジヒョン主演のラブストーリー「イルマーレ」。イ・ヒョンスン監督の映像美が際立つ、傑作韓国映画です。

イタリア語で「海の家」を表すイルマーレ。そこには生きる時代の違う二人の男女を結びつける不思議なポストが建っていた。そのポストを軸にストーリーが展開していくのだが、そのカメラワークといい、テンポといい、音楽といい、そして何よりもその映像の美しさは感動モノである。

一番好きなシーンはパスタを茹でるシーン。茹でているパスタを壁に向かって投げつけ、落ちることなく壁に張り付いたら食べごろだという。とにかくお洒落です。

結末は衝撃的でもあり、涙を誘うこと間違いなし!JSAやシュリとは一味違うコリアンムービーをお試しあれ。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-15 22:39 | ブック&ムービー
2005年 09月 14日

Erin Brockovich

これまた名作「Erin Brockovich」。監督はトラフィックでお馴染みのスティーブン・ソダーバーグ。ノッティングヒルで見せた女性らしさとは好対照の演技で、ジュリア・ロバーツはアカデミー賞を受賞した。

とにかくアメリカンなストーリーである。言ってみればトム・クルーズの演じた「Jerry Macguire」の女性版。苦難に立ち向かい、信念を貫き、最後に勝利を収める。コテコテではあるが、好きな展開である。

何よりもテーマが環境問題であることが素晴らしい。環境モノは一般大衆受けは悪いのだが、それを大ヒットさせたというのは社会的な貢献度は大きい。21世紀の大問題である環境問題。このようなエンターテイメントを通してでも、その重要性を訴えられるのは良いことであろう。

ジュリアが発する台詞の中で好きなのは"This is my work!! This is my sweat!!!"

これぞプロフェッショナリズムである。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-14 23:27 | ブック&ムービー
2005年 09月 10日

幕末青春グラフィティ Ronin

1986年の河合義隆作品。勤皇倒幕、尊皇攘夷の幕末の様子を、坂本竜馬を中心として斬新に描いた画期的作品。近代日本の礎となった幕末と自らをシシと呼び、世を変えようと必死だった若き侍たちには心を打たれる。涙なしには語れない作品である。

個人的には歴史は学生のころから苦手だった。興味がわかなかった。が、この映画は何十回となく観続けている。観るたびに熱いものがこみ上げてくる。演じている役者たちも当時はビッグになろうと大活躍していた人ばかり。そんな役者と演じる役、そして監督やスタッフの夢や希望がストーリーと相重なっているように思える。

数百年も鎖国をし、外部との交信を絶っていた日本において、竜馬をはじめとする時代の流れに敏感な若者が育ったことに驚きを覚えざるを得ない。特に、日本の位置づけを国際情勢の中で捉えられるその見識には恐ろしさすら憶える。自分の国をより良くしよう、そのために自分ができることをしよう。大きなうねりとすべく人を動かそう。必要とあらば西洋化も厭わない。竜馬の先進的かつ古式的な思想には現代においても学ぶべきことが多い。

エンターテイメントとしても素晴らしい作品である。出演者の顔ぶれも豪華絢爛。武田鉄矢(坂本竜馬)、柴俊夫(池内蔵太)、竹中直人(長岡謙吉)、阿藤海(沢村惣之丞)、吉田拓郎(高杉晋作)、川谷拓三(桂小五郎)、伊武雅刀(伊藤俊輔(博文))、原田大二郎(山県狂介(有朋))、榎木孝明(伍平)、内藤剛志(三次)、原田美枝子(お竜)、浅野温子(おうの)、南果歩(トヨ)、菊池桃子(お菊)、小林昭二(花月・手代)、古尾谷雅人(平井収二郎)、陣内孝則リ(岡本次郎)、石坂浩二(勝海舟)、小田和正(テーマソング)などなど。

日本にもこんなに素晴らしい映画があることを誇りに思う。
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by masakatsuyamamoto | 2005-09-10 19:21 | ブック&ムービー