独身貴族のFunky World

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カテゴリ:ブック&ムービー( 15 )


2005年 09月 10日

海中顔面博覧会

中村征夫の写真集。全てが海洋生物の顔である。だから海中顔面博覧会。

何がよいかというと、各作品につけられたタイトルと説明文の妙。椎名誠の文章に非常に近いものを感じる。それもそのはず、中村征夫は椎名誠の主宰する「あやしい探検隊」の一員でもあった。その他にも木村弁護士や沢野ひとし、カヌーイストの野田さんなど子供の頃に憧れた人々ばかり。中学生の時だったか、あやしい探検隊で「どれい」を募集していた。つまり雑用係。本気で応募しようかと思ったものである。

あの当時は田舎に住んでおり、ヨット、カヌー、ダイビング、釣りなどアウトドアばかりの日々。というか、それ以外に遊びという遊びはなかった。未だに海が好きなのは子供の頃の原体験があるからなのだろう。

久しぶりに海中顔面博覧会を引っ張り出してきて、そんなことを思ってみたりした。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-10 15:18 | ブック&ムービー
2005年 09月 09日

Iris

「イギリスで最も素晴らしい女性」と讃えられる女流作家アイリス・マードックと夫のジョンの半生を描いたヒューマンドラマ。要するに「愛」です「愛」。

ケイト・ウィンスレット演じる若かりし頃のアイリスは活発で挑戦的。やんちゃで男性経験も豊富。要するに相当な遊び好きだった。そんな彼女とはまるで正反対の純粋無垢なジョンとの出会いが彼女の人生観を大きく変えた。

順調に進んでいた結婚生活だが、ある日アイリスがアルツハイマーに犯されていることが判明する。そこからはどんどん壊れていく妻と、それを全方位的に支える夫の物語。夫の妻への深い愛と、やり場のない切なさともどかしさと怒り。

人生の美しさと儚さ、人間の暖かさと非情さを描き出している名作です。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-09 09:59 | ブック&ムービー
2005年 09月 09日

Big Daddy

アダム・サンドラー主演の子育てコメディー。とにかく笑えて、泣けるよい作品です。

成人男性としてはダメダメなアダム・サンドラーが突然子育てを始めるハメになり、はちゃめちゃな毎日が展開される。そんな中で明らかに親子愛が芽生え、トラブルを乗り越えながらもその絆を強いものにしていく。

アダム・サンドラーは天才である。以前彼の出演したサタデーナイトライブを見たことがあったが、彼独自のトゲのあるお笑いスタイルは万人に受け入れられるものである。ユダヤ人である自分を笑いながらも誇りを持っていることが強く伝わってくる。俳優としても才能を感じる。

いつまでもやんちゃで、でも気は優しい彼の演じるソニーにはちょっと憧れ感すら覚えてしまう。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-09 01:04 | ブック&ムービー
2005年 09月 08日

The Family Man

ニコラス・ケイジ主演のヒューマンコメディー。監督は「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー。

ニューヨークのM&Aスペシャリストとして経済的に大成功している超エリートビジネスマンが、「もしあの時違う決断をしていたら?」というかたちで2つの世界がパラレルに展開されていく。主題は「人生における本当の幸せとは何か」。

経済的成功で欲しいものは何でも手に入る生活が成功か。それとも慎ましくも暖かい家族と友人に囲まれて、格好が悪くとも自分の価値観を信じて送る生活が成功か。答えは人それぞれなのだろう。きっとそれでいいのだろう。

映画の中で忘れることのできないセリフがある。"Don't screw up the best thing in your life just because you are little unsure about who you are"

自分にとっての幸せとは何か。成功とは何か。絶対に失いたくないものは何か。慌しく過ぎていく日々の生活の中でそういったことを改めて考えさせてくれる名作である。

ちなみに、テア・レオーニは最高の演技をしている。彼女にはアネット・ベニングの後継者となれる素質があると思うし、ぜひそうなって欲しいものである。

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by masakatsuyamamoto | 2005-09-08 00:45 | ブック&ムービー
2005年 07月 20日

戦争広告代理店

久々に「戦争広告代理店」を引っ張り出して読んでみた。「Public Relations」とは何かを再確認させてくれるエキサイティングな本である。

タイトルは広告代理店となっているが、正確には広報代理店の話である。日本ではまだまだ馴染みの薄い業種であるため、広告代理店としたのだろう。日本ではこのタイトルの方が売れることは間違いない。

日本で言う「広報」は広く知らしめること。つまり、GHQを始めとするお上からの通達のことであり、本当は「Public Information」である。また、日本でいう「PR」という言葉は宣伝と訳されることも多々あり、要するに広告、PR、DM、SPなど全てを包括したマーケティングコミュニケーションの意で用いられることが多い。ただし残念ながらその多くは双方向コミュニケーションではない。

翻って欧米の「Public Relations」はあくまでも双方向のリレーションシップに重点を置いており、最終的にステークホルダーにこちらの意図する感情を抱かせ、行動をとらせることを目的としている。対象はメディアに限定されることなく、政治家、芸能人、圧力団体、従業員、地元コミュニティなど多岐に渡る。正しく使えば非常に強力なコミュニケーション手法であり、非常に高度なテクニックと属人的なセンスを要する。広告のようにお金で解決できる世界ではなく、人間関係という泥臭い世界であり、結果はもちろんだがそこに至るまでのプロセスが非常に重要である。

今やIMC(Integrated Marketing Communications)の概念は知れ渡りつつあるが、日本の多くの企業はまだまだ本当の意味でのコミュニケーションを理解していない気がする。マーケティングコミュニケーションの本質を理解していない会社ほどマス広告に走りたがる。なぜならカバレッジ、リーチ、CPMといった社会的に確立された概念で表現でき、目に見えるクリエイティブがとりあえずの成果として残るからだ。Public Relationsはより長期的な視点を必要とし、その目に見えづらい効果は本質を理解している者にしか見えない。が、私は成熟期を迎えた日本の多くの産業においては戦略的Public Relationsこそが威力を発揮し、プロモーションコストの圧縮に貢献できると信じている。

「戦争広告代理店」の筆者は日本のこのような状況を考慮した上で、あえて「広告代理店」としたのだろう。大手広告代理店がメディアバイングの片手間にPR業務を請け負っている日本においてはこの方が圧倒的に売れるからである。

「マーケティング」と同じで「Public Relations」も概念でしかない。職業を聞かれて「マーケティングやってます」という人はちょっと違うような気がする。どんな産業でも、どんな職種でも、どんな立場でも「マーケティング」の概念は必須であり、ある意味消えることのないフィロソフィーである。あらゆる人が活用できるメンタリティなのだ。

日常生活で人々はコミュニケーションを活発に行っており、そういった意味では無意識のうちにPublic Relationsのテクニックを使っている人も多い。あとは、コンセプトを理解し、自分のコミュニケーションツールの1つとして戦略的に活用するだけである。そんなことをこの本のタイトルを見て考えてみた。e0054938_3422385.jpg
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by masakatsuyamamoto | 2005-07-20 02:46 | ブック&ムービー